本来は入浴の機会の少ない、貴族の体臭予防として誕生したといわれる香水。
長い年月が流れ、現在ではファッションアイテムのような位置づけで使われるようになりました。
比較的安価なオードトワレの誕生によって、広く一般的に親しみやすくなった香水ですが、
正しい扱い方を知っているという方は、意外にも少ないのをご存じでしょうか?
名香と呼ばれるすばらしい香りでも、付け方を間違えてしまえば、不快な香りへとなりかねません。
せっかくの香りを最大に楽しむため、今回は正しい香水のつけ方についてご紹介していきます。
香水をつける際の下準備、香水の種類などの基本知識から、香水のつけるタイミングや注意点
などを知って、香水の正しいつけ方を学びましょう!
Contents
香水をつける前の準備段階
冒頭で説明した通り、以前は体臭予防として誕生した香水。
ですが現在はそのような目的は薄れてゆき、香りを純粋に楽しむものへと変化しています。
そのため、まず香水をつける前にはシャワーを浴び、極力体臭を防いだ状態にしましょう。
特に、オードトワレやコロンなどの香りが薄い香水を選ぶ際は、香りが負けてしまうことも。
さらに汗を防ぐために使うデオトラントスプレーなどの香りと、混ざらないように気を付けましょう。
もしもすぐにシャワーを浴びられない状態の場合は、無香料のものを選ぶようにしてくださいね。
香水の種類を覚えよう
「香水」とひとくくりにされていますが、実際は香りの濃度などの基準で、種類はさまざま。
香水のラベルやパッケージを見てみると、香水の名前とともに種類名が書かれているはずです。
香水は全部で4種類に分けて付けられており、その名前で濃度や持続時間の目安が分かります。
実際には厳格な基準はなく、香水の発売元によって香りの濃度などは異なりますが、今回は大体
の目安の参考として、4種類の香水の名称と香りの強さ、持続時間などをお教えいたします。
パルファム(Parfum)
香水の種類の中でも、一番高級感が出ているのはこのパルファムです。
香りの濃度は、全体の約15~30%となっており、持続時間は5~7時間で、長く香りを楽しめます。
古くからの香水の作り方でもあり、上品な香りが特徴的ですね。
オードパルファム(Eau de Parfum)
パルファムよりも少し濃度がおさえられたオードパルファムは、EDPと略されることもあります。
香りの濃度は、全体の約10~15%となっており、持続時間は約4~5時間で、程よい長さです。
多くのブランドで発売されており、パルファムよりも気軽な付け心地が人気です。
オードトワレ(Eau de Toilette)
一般的によく見かける名前でもあるオードトワレは、EDTと略語でも多く広まっている種類。
香りの濃度は、全体の約5~10%となっており、持続時間は約3~4時間で、少し軽めですね。
多くはスプレータイプで発売されており、その使いやすさからも初心者にもおススメの種類です。
オーデコロン(Eau de Cologne)
最後に紹介する香水の種類は、最も香りの弱いオーデコロン(EDC)です。
香りの濃度は、全体の約2~5%となっており、持続時間は約1~2時間と、かなり軽い使い心地。
活動時間以外でのお風呂上りや寝る前など、アロマの代用品としても使用できる種類ですね。
以上の4種類以外にも、濃度などによって種類が細分化されている場合もあります。
実際の濃度などは書かれていないことが多く、つけてみないと分からないのが本音ですが、
パルファムはパーティーや休日向け、オードトワレはビジネスシーンなどの使い分けなどと、
香りの相性も重要ですが、香りの強さで選んでみると、失敗せずに香りを楽しめますよ!
香水をつける場所を覚えよう
香水はその人の体温や汗などによって、その香り方にも違いが生まれます。
そのため香水の種類が違えば、最適な付け位置も変わってくるということです。
よく電車や公共の場で香りの強い方を見かけますが、それは種類と付け方を間違っているから。
香水をつけている環境や、香らせたい強さを見極め、つける位置で香りをコントロールすることは、
周囲への配慮とともに、スマートな大人の香水のつけ方であることは間違いありません!
ここでは香水をつける位置を紹介し、どのような香りの効果があるかを紹介していきます。
種類によって異なる、香水のつけ方
先ほどご紹介しました4種類の香水ですが、種類によってもつけ方は異なります。
濃度の高いパルファンは、少なくても十分に香るため、指の上に点で置くように香水をつけましょう。
付けやすいオードパルファン&オードトワレは、線を描くように少し長めにつけていきましょう。
香りの薄いオーデコロンはシャワーを浴びるような感じで、面でつけていくとベストです。
また、肌以外で洋服などの小物に付ける場合には、シルクや革などではシミになる可能性もあり、
あらかじめ素材に注意して使用することをおススメします。
香水をつけやすい場所とは?
香水のつける場所ですが、人間の体温が触れることで香りはどんどんと広がっていくもの。
さらに嗅覚のある鼻に近ければ近いほど、その香りの主張は激しくなっていきます。
周囲の不快になりにくい香水のつける場所は、ウエスト、内もも、ひざの裏、足首など。
顔から遠く離れた場所のために、香りの拡散をおさえて心地よい香りを楽しめるからです。
食事の席やビジネスシーンなど、香りを強く主張したくない場合でも役立つ場所ですね!
香水をつけにくい場所とは?
お休みやデートなど、香りを存分に楽しめるシーンでは香りを強くしたいもの。
主に、うなじ・耳の裏・手首などは顔の周辺ですので、少量でも香りを楽しめる場所です。
そのため、つける量を間違えてしまうと香りがキツくなりすぎるので、少しずつ調節してくださいね。
さらに香水をつけにくい場所として挙げられるのは、胸・脇・足の裏などの汗をかきやすい場所。
香りと汗のにおいが混ざりあい、悪臭になってしまいやすいので避けるようにしたほうがベスト!
香水をつけるタイミングは?
香水の種類、さらにつける場所を覚えたら、今度はつけるタイミングを覚えましょう。
香水には基本的に香る時間帯によって異なる、3種類のノート(香り)に分類されています。
香料の強さや濃度によって変わっていき、時間の経過とともに香りの変化を楽しめるのです。
ここでは香りの変化を学び、最適な香りのタイミングを覚えることで、香水を楽しみましょう!
トップノート(ヘッドノート)
香水のつけはじめに香り出すのは、香りの主張が強いトップノート(ヘッドノート)。
つけはじめから約10~30分程度香りが続き、比較的すぐに消えてしまいます。
レモンなどのシトラス系のさわやかな香りや、スパイシーな香りが用いられることが多く、刺激的。
その分周囲に香りが広がりすぎてしまいますので、外出する30分前に付けていきましょう。
ミドルノート(ハートノート)
トップノートが終わると、香水の顔とも呼ばれるミドルノート(ハートノート)が香ってきます。
つけはじめから30分~2時間程度香りが続く、香水の香りの中でも中間的な位置つけです。
香水の香りがバランスよく広がるため、香水のイメージが1番発揮される場面でもあります!
美しい香りを放つフローラルノートや、甘さの入ったフルーティーノートが用いられます。
ラストノート(ボトムノート)
ミドルノートが終わると、残り香として現れてくるのは、ラストノート(ボトムノート)です。
つけはじめから2~3時間程度で香り出しはじめ、名前の通り、最後まで香りを楽しめる場面です。
香りの持続力が強い香りが選ばれ、樹木系のウッディノートやムスクなどのオリエンタルノートが
用いられることも多く、全体的に大人っぽい香りが続いていきます。
香水の香りを持続させたい場合には、ラストノートの際に重ね付けをおススメします。
また香水の種類によって持続時間も変わりますので、時間の目安を参考に行ってくださいね。
まとめ:香水のつけ方をマスターして、さまざまな香水を使い分けよう!
香水の種類から、つける場所、香水の香りの種類までを、まとめて紹介しました。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、自分の気に入った香水をつけていくうちに、自然と
自分に合った香水のつけ方を理解していくはずです。
自分自身が楽しめることはもちろん、周囲の人にも配慮した香水のつけ方をすることで、
香水のもつ魅力を最大限に引き出して、いろいろな香水を楽しんでみてくださいね!
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